ディズニーのショーレストランでD750のハイライト重点測光が役に立った話。
先日行ったディズニーランドで、夕食はレストランでショーを見ながらとることにしたのですが、そのときの写真撮影でD750の「ハイライト重点測光」が役に立ったというお話。
ハイライト重点測光とは
ハイライト重点測光は、Nikonの一眼レフでD750で初めて搭載された新しい測光方式。
要は、明るいところの白とびを絶対に許さないモード。
デジタルの写真データは、あとから明るさを調整することはできますが白くとんでしまった部分はほとんど復元することができません。
逆に暗く沈んでしまった部分はけっこう救済可能で、あとから明るくすることができます。※主にRAWで撮った場合の話。
なので、白とびは絶対にさせないようにカメラ側で自動で露出を調整してくれるのが「ハイライト重点測光」なのです。
ディズニーの撮影でも役立つ
ハイライト重点測光の説明分に「被写体がスポットライトを浴びる舞台撮影などで有効」とあるように、ディズニーのレストランでのショーもまさにそれ!と言えるような状況。
先日行ったディズニーランドでダイヤモンドホースシューのショーを見たので、D750でハイライト重点測光モードで撮影してみました。
例えばこの写真。ハイライト重点測光で撮ったものです。
全体的に暗くはなっていますが、白とびはしていません。
通常よく使うマルチパターン測光だったら次のような写真になっているはずです。
全体的に明るくなり肉眼で見た明るさに近いですが、ドナルドの顔が白とびしてます。
マルチパターン測光だと画面全体の明るさから露出が決まるので、全体が暗い場所だと明るく撮れます。
それ自体は悪いことではないですが、元々スポットライトがあたって明るかったドナルドはさらに明るくなり白とびしてしまうのです。
こうなるとあとで明るさやコントラストを調整してもドナルドの目の輪郭や細かい毛並みは戻ってきません。
そして先程のハイライト重点測光で撮った暗めの写真、こちらはPCでRAW現像ソフトなどを使えば白とびを抑えつつ明るく調整できます。
ドナルドの毛並みの質感を残しつつ全体を明るくしてキャストの顔がよく見えるようになりました。
雰囲気を重視して、明るくなりすぎないように調整しています。
取扱いには注意が必要
ただし、ハイライト重点測光にしてなんでもかんでも撮れるわけではないのが玉に瑕。
メインの被写体が暗いとき、さらに画面内にメインの被写体より明るいものがあるとき、次のような写真になります・・。
賢いカメラ様は、照明が白とびしないように露出を制御してくれました。
失敗写真・・・ですがカメラは悪くないのです。それを使う人が悪いのです。
ちなみにピントはしっかりメインの被写体に合わせてますよ。
ピントの場所に関係なく画面内の一番明るい部分を白とびさせないのがハイライト重点測光なので。
この写真、何を撮りたかったのか、思い切り明るくしてみると・・
ミッキー!
ミッキーがせっかく近くまできたのに、ハイライト重点測光のまま撮ってしまうとせっかくのシャッターチャンスを逃してしまいます・・・。
カメラは悪くないのです。それを使う人が悪いのです。(大事なことなので二回言いました)
まとめ
そんなわけで、しっかりシチュエーションを見極めれば便利なD750の新機能「ハイライト重点測光」でした。
舞台やショーなどの撮影にはかなり役立ちそうです。結婚式とかも良さそうですね。