美幌峠の大パノラマが生んだ雲のアーチ。
久々に美幌峠へ行きました。
美幌峠には展望台が併設された道の駅があり、トイレが24時間使えて駐車場から撮影スポットまで近く、なにより展望台からの景色が素晴らしいのでお気に入りスポットです。
美幌峠からみる景色が好きで、何度か足を運んでいますが昼間はともかく夜の星空や朝の日の出、雲海にはなかなか恵まれていません。
さて、今回は・・・
夏の北海道の朝は早い。
日の出の時刻は午前4時。3時頃には空が明るくなり始めていました。
太陽の昇る方角から赤みがかって朝焼けしてきます。眼下の屈斜路湖の湖面も空を反射して赤みがかり綺麗でした。
ただこの時点で、特に赤みがかっている方向=太陽が登ってくる方向に厚い雲があるので、雲により日の出が阻まれると予想でき、テンション下がります。
冷静になって周りを見渡すと反対方向に面白い風景を発見したので、カメラをそちらに向けます。
なんと雲がアーチ状に!
珍しい現象なのかどうかわかりませんが、虹のように空にかかる雲は初めてみました 。
かなり巨大な雲だったので1枚では収まりきらず、何枚か分けて撮った写真を合成しています。
Lightroomのパノラマ合成は綺麗に繋げてくれるので有能です。
そうこうしている内に太陽が出てきました。
山の稜線と雲のわずかな隙間で奇跡的に日の出の瞬間をGET。
そしてこのあとすぐに雲に隠れてしまいました。
広角で撮るとこんな感じ。
太陽が出て来る方角は季節に寄って変わりますので、今の時期は美幌峠の展望台の左手から昇ってきます。正面の屈斜路湖の方から昇る太陽は秋~冬になります。
今の時期であれば、津別峠から見れば正面から日の出が見えるようです。
本当は、美幌峠で雲海発生の様子見て津別峠へ行くつもりでした。
でも行ってみると屈斜路湖側から津別峠へ行く道が工事で通行止め・・峠の反対側から昇るにはかなり遠回りになるので諦めました。
太陽が雲に隠れてしまいましたが、朝焼けと屈斜路湖の反射が綺麗だったので撮影を続けます。
写真ではわかりにくいですが、屈斜路湖が全く波立っていなかったので鏡のように反射していました。
地表付近も朝靄がかかってうっすらと見える山(斜里岳)の景色が美しい。
邪魔だと思っていた雲ですが、隠れた太陽から溢れた光がビームのようになっていました。薄明光線です。
しかもまた雲がアーチ状になり屈斜路湖の上にまたがるオマケつき。
北海道の雄大な自然がもたらす壮大な風景になりました。
こういうサプライズがあるから風景撮影は楽しいですね。